作と演出のいば正人と申します。
　『日本神だもの。』の再演、そして皆さんが足を運んでくださったこと、こんなに嬉しいことはそうそうありません。本当にありがとうございます。

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　この公演は元々ワークショップ公演で、公募した参加者で製作した舞台です。４年前の今日、まさか再び同じ演目を同じ仲間と、それ以降に出逢えた新しい仲間と、一緒になって上演に臨めるだなんて思ってもみませんでした。それだけこの作品は愛されていたのかなと思います。

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　この『日本神だもの。』を書くまで、僕は日本の神様のことを知りませんでした。「神様というぐらいだから完璧で善人なんだろう」と思っていました。
　ところがどっこい。うっかり殺めたり、感情に任せて絶縁したり、機嫌で日本が終わりかけたり。調べれば調べるほど、尽善尽美とはかけ離れた傍若無人な神様ばかり。

　しかし、この国で散々お騒がせしてきた彼らも、今となっては見る影もありません。一体どこへ消えてしまったのか？神様なのだろう？寿命で消えるはずもない。僕は神様を探すつもりで、この国で生きる人々を書きました。

　さぁ、かくれんぼの始まりです。

 

　ちなみに僕は見つけました。
　この国の「何処」に居るのか、分かったような気がするのです。僕はこのホンを書いて、日本のことを愛せるようになりました。
　皆さんも、そうなるといいな。

　それでは、それでは、ごゆるりとお楽しみください。